劇団「すずしろ」代表 秋田啓子さん

 

箕面市の劇団「すずしろ」代表の秋田さん。
「すずしろ」は60歳以上のシニア劇団で、年1回の本公演の他、大阪府下だけでなく香川県などさまざまなところからの依頼を受けての招聘公演も行っています。
2010年にはニューヨーク公演を実現し、チケットも完売、地元の新聞やフリーペーパーでも紹介され大成功に終わりました!
2012年には、ニューヨーク公演の様子を記録したドキュメンタリー映画「晴れ舞台はブロードウェイで!」が、「すずしろ」の指導者・倉田操監督のもとで制作され、東京・大阪など各地で上映されました。

◆劇団「すずしろ」の誕生◆

体育会系の秋田さんが、ひょんなことから47歳で初舞台を踏んだ演劇の世界で「本当に好きなもの」に出会い、それ以降はぶれずにアマチュアの演劇活動を続けています。そんな秋田さんが児童劇団にかかわっていた60歳のころに体調不良に悩まされるようになったそうです。そのときに「他の同世代や高齢の方はどう過ごしているのだろう」と考え、子育てや会社生活を終えた人の第2の人生の居場所となるようなところを作りたいという思いから、市民講座での持ち込み企画として「60歳からの演劇入門」講座をスタートしたことが劇団の始まりです。

全7回の講座は熱意あふれる受講者のみなさんの取り組みで大好評のうちに終了し、そしてその講座の修了生により、2004年11月に劇団「すずしろ」が立ち上げられました。
劇団名「すずしろ」の由来は、春の七草のすずしろ。立ち上げのメンバーで話し合い、20個以上の劇団名候補の中から決めたそうです。「自分たちは大根役者である」という意味が込められているそうですが、そんな由来を忘れそうなほど有名な実力派劇団になっています!

◆このような活動をしています◆

「すずしろ」の入団資格は60歳以上であること。毎週金曜日の午後に集まり活動していますが、公演前は週3回、密度の濃い練習をしています。みなシニアなので人員には余裕をもってすべての公演がダブルキャストです。
他にも観劇、お花見に紅葉狩りと、仲間たちと遊ぶのも活発な「すずしろ」です。

そして4年前からタッキー816箕面FMで「劇団すずしろアワー」の番組を持ち、オリジナルドラマや朗読、旅行記や音楽など放送も楽しんでいます。
舞台の衣装は、ミシンがけが得意なメンバーや手先が器用なメンバーもいて、みんなでわいわいと手作りをすることが多いのですが、ネットで購入することもあるそうです。舞台セット製作や照明、音響はプロの方にお願いしているそうです。

 

~突然の取材にもかかわらず、時間をとって丁寧にご対応いただいた秋田さん。60歳のころ体調不良に悩まされていたことが信じられないほど活き活きとされていました。ブログもまめに更新されています(劇団「すずしろ」日記)

そして劇団員の方もみなさん活き活きとパワフルに活動されています。「すずしろ」では今特に男性劇団員を募集しているそうです。

ご興味のある方は一度、お問い合せください。